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8月, 2010の投稿を表示しています

Shunryu Suzuki Roshi's book "Zen Mind, Beginner's Mind" is translated to Japanese

In 1970, Moriyama Roshi traveled San Francisco to assist Shunryu Suzuki Roshi in Soko-ji temple. At that time, Suzuki Roshi was also teaching American practitioners in San Francisco Zen Center. Suzuki Roshi moved to United State in 1959 at the age of 55 to become the abbot of Soko-ji temple, a Soto Temple in San Francisco. Then, to accommodate growing number of American practitioners in 1960's, he established San Francisco Zen Center. "Zen Mind, Beginner's Mind" is the most popular book among English Zen Buddhism books written by Japanese Zen Masters, and is like one of Zen text books among western practitioners.  Because of the great popularity in United State, the book was translated into Japanese many years ago. Unfortunately, the book didn't receive similar popularity in Japan. In this August 2010, 40th year since the publication of the original book, new version of Japanese translation of "Zen Mind, Beginner's Mind" was published. The translated...

Moriyama Roshi's Dharma Talk in July Sesshin: What we can learn from practicing Bendo-ho?

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Morning in Zuigakuin Meditation Hall In June 17th to 19th, July Sesshin was held in Zuigakuin.  In the Sesshin, Roshi gave a Dharma talk.  It is the best to listen Roshi's talk on live.  However, for people who could not attend the talk, I (Tessan Abe) will post some of major topics as much as I could understand.  Your comments and questions are always welcome.   Moriyama Roshi said, "Zuigakuin is a place to practice Bendo-ho. I hope all practitioners can practice together to familiarlize yourselves with the ancient traditional practice method, Bendo-ho.  The Bendo-ho was created by Zen Master Dogen 800 years ago.  Practicing such things may be like you are experiencing a totally different culture even if you are Japanese.  But, I want you to learn something from your experience in Zuigakuin and bring them back to your daily life. Bendo-ho is formed with sets of directions and rules set by Zen Master Dogen with respect to each of activities t...

ロバートエイトキン老師逝去 The passing of Robert Aitken Roshi

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Robert Aitken Roshi (1917-2010) アメリカ最初の禅老師ロバートエイトキン氏が8月5日、ホノルルで逝去しました。93歳でした。葬儀は8月22日10時から、ホノルルのパロロ禅センターで営まれます。 エイトキン老師は、第二次世界大戦中、グアムで日本軍捕虜となり、その後日本の捕虜収容所の中で同じく捕虜となっていた英国人作家R.H.ブライスを通じて、禅と初めてめぐり合いました。 第二次大戦終了後、エイトキン老師はハワイへ戻り、ハワイ大学で芭蕉の俳句に対する禅の影響について研究、修士号を1950年に取得しました。エイトキン老師は日本へ何度も戻り、中川宋淵老師や安谷白雲老師の下で修行を継続しました。1959年、ハワイでの禅修行者をサポートすることを目的としてダイアモンドサンガを設立し、中川、安谷両老師を招き、正式な摂心を実践してきました。1974年には、エイトキン老師は禅の指導者と認可されました。また、エイトキン老師は世界平和、人権、社会的平等を目指して、市民活動にも積極的に参加していました。 エイトキン老師は、禅仏教に関する多数の著作を残しました。残念ながら日本語に翻訳されたものはありませんが、なかでも禅仏教の基本的な教えや修行方法の基礎をまとめたThe Taking the Path of Zenや、仏教徒の戒律、利他行、倫理に関するThe Mind of Clover等はアメリカに限らず世界中で広く読まれています。 心からご冥福をお祈りいたします。 エイトキン老師のブログ ホノルルダイヤモンドサンガのホームページ エイトキン老師の著作集(ハワイ大学図書館) Robert Aitken, one of the first Americans fully authorized as a master of Zen Buddhism and the author of thirteen books on that subject, died August 5 in Honolulu at the age of 93. The memorial service will be held at Palolo Zen Center on Sunday, August 22nd at 10:00 AM. At the outbreak of war in t...

森山老師の法話(7月摂心):弁道法から学ぶ

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朝の禅堂 7月17-19日瑞岳院で摂心が行われ、森山老師のご法話がありました。老師のお話はその場で聞くのが一番良いのですが、参加できなかった方のために抜粋して主なポイントだけを、本ブログ管理人が理解可能な限り、お伝えしたいと思います。質問やコメント等お待ちしております。 森山老師のお話(その1):「瑞岳院は弁道法を実践する場所です。参禅者の皆さんには、瑞岳院で一緒に修行し、道元禅師が伝える古来伝統の弁道法に親しんでいただきたいと思います。弁道法は800年前に道元禅師が作られたものです。これを現代の皆さんが実践するのは、まるで異文化を体験しているようなものでしょう。しかし、ここでの体験をきっかけにして、何かを学んでほしいと思います。」 弁道法とは、僧堂生活において行われるそれぞれの行動について、道元禅師が定めた指針や規則です。ここでいう行動とは、坐禅や読経の仕方だけでなく、禅堂への入堂方法、食事作法、洗面、就寝の作法等が含まれています。これら指針や規則は、僧堂での集団生活において、仏道修行を遅滞なく、一分の隙もなく進めるためにはどのように行動すべきかを具体的に示したものです。 電気も水道もない瑞岳院での修行は異文化の体験だと思います。しかし異文化体験は、自身の日常を見直す絶好の機会となります。例えば、海外旅行に行けば、日本と異国の文化との違いに驚くと同時に、自国の文化をより強く意識することが多いのではないでしょうか。しかも瑞岳院での「異文化」体験は、古来伝統の仏道修行そのものです。例えば、経典を読むことで仏陀の教えに親しむことができるように、弁道法を実践することで道元禅師の教えを、行動を通して親しんでいるのです。 「弁道法の体験をきっかけにして何かを学んでほしい」と森山老師は述べられました。弁道法を自宅に帰ってからも行えというのではありません。仏道修行は坐禅や読経だけではありません。生活のすべてが修行です。弁道法が教える精神を、文化の違いを超えて、各々の日常行動の中にも活かしてほしいと思います。 次回以降は以下のトピックについてお伝えいたします。 現代人の精神的基盤 禅の修行で重要なポイント 坐禅の深さ

熱い夏に一息:冬の托鉢(アメリカ・アイオワ州)

龍門寺 はアメリカ北西部アイオワ州の小さな村にある曹洞宗のお寺です。片桐老師の弟子の一人、Shoken Wincoff 先生とそのお弟子さんたちが自ら建設されました。お寺の周りには、文字通り地平線まで続くトウモロコシ畑、大豆畑、牧場が広がっています。冬は寒さが非常に厳しいのですが、夏は美しく自然の豊かさを実感できるところです。 片桐老師は30年も前から、このアメリカ中西部で禅仏教を広めてきました。ここでは同時期のサンフランシスコやニューヨークで起こっていたような爆発的な禅ブームはおきませんでしたが、それでも確実に根付いていったようです。龍門寺にくるアメリカ人参禅者の中には、20‐30年も坐禅を続けているという人たちも少なくありません。このような人たちにとって禅は、アジアから伝わってきたエキゾチックな教えではけっしてなく、確実に日常生活の一部となっています。 在家仏教の理想的な姿をみたような気がしました。