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3月, 2010の投稿を表示しています

堂長 Teacher

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森山大行老師は、在家の家庭で育ち、1962年に駒沢大学哲学科を卒業後、白山老師のもとで出家得度されました。曹洞宗本山永平寺、総持寺、総持寺特別僧堂で修行した後、永平寺東京別院へ移り、のちに永平寺貫主となる丹羽禅師のもとで1979年まで修行をされました。1970-1973年にはアメリカ・サンフランシスコの桑港寺に滞在し、1970年代にアメリカで起きた禅仏教の大きな広まりを現地で体験されてきました。 1980年、森山老師は、道元禅師の教えである伝統の弁道法を実践すると共に仏教の国際興隆を図るために、大菩薩山僧堂・瑞岳院を創建しました。瑞岳院は、一般の寺院と異なり檀家も墓もなく、出家・在家を問わず全ての修行者に対して開かれた修行道場です。森山老師は、日本人だけでなく多くの外国人に対しても分け隔てなく受け入れ指導するだけでなく、世界各地(フランス、ウルグアイ、ブラジル、秋田、スウェーデン)で寺院や禅センターを設立・指導をしてきました。1992年には曹洞宗南米開教総監として赴任、その後10年間にわたって南米で布教活動を行ってきました。 現在、森山老師は、大菩薩山僧堂・瑞岳院を拠点として日本国内での布教活動を行うと共に、国内外の弟子達への指導や他の禅・仏教グループとの交流を深め、より国際的な仏教の布教活動を実践しています。 Daigyo Moriyama Roshi (Senior Master) was born in 1938 and raised in a layman's family.  After graduating Philosophy department of Komazawa University in 1962, he was ordained by Hakusan Roshi.  He practiced in the head temples of Soto Zen School, Eihei-ji, Soji-ji and Soji-ji Special Monastery.  Then he moved to Tokyo branch temple of Eihei-ji and practiced under Niwa Zenji, the head abbot of Eihei-ji until 1979....

大菩薩山僧堂創立30周年記念摂心 Retreat for Cerebrating the 30th Anniversary of Zuigakuin's Foundation

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(大菩薩山僧堂、龍門  Zuigakuin Dragon Gate)  来る4月29日~5月5日の5月連休期間中には、大菩薩山僧堂・瑞岳院の30周年を記念して特別摂心(坐禅会)を行います。本堂は1980年に創立され、同年に庫裏が、その2年後には僧堂が建設されました。創立から30周年にあたる今年は坐禅の経験にかかわらず、より多くの方が坐禅に親しむことができる摂心を開催することにしました。 特別摂心の特徴 摂心の参加は4月29日~5月5日の期間中であれば、いつから始めても何泊でも結構です。各自のご都合に合わせてご参加ください。 森山老師による特別提唱を行います。テーマは「禅とは何か、仏教とは何か、宗教とは何か」です。老師自身の長い禅体験、宗教体験に基づいたお話となります。また、他にも特別講師として在家で参禅歴の長い方たちから、自身の修行体験についてお話をいただく予定です。具体的な日程については本ブログにて近日中に告知します。なお外国人の方には通訳を手配いたします。 森山老師との直接面談の機会を多く設けます。古来より禅仏教の真髄は宗教体験を通じて師匠から弟子へ伝えられてきたものです。老師との直接対話を通じて、単なる知識ではない仏の教えに触れることができるはずです。 入門者コースを設けました。坐禅の経験が少ない、あるいは全くない方に摂心の日程をすべてこなすのは大変です。入門者に対しては、瑞岳院のスタッフが最初に相談をさせていただき、無理のないように日程を調整させていただきます。 摂心への申し込みは ここへ。 摂心期間中の1日のスケジュール 4:00 早朝の坐禅 5:30 朝の読教 6:30 朝食 7:30 掃除等作業 9:00  朝の坐禅 10:00 午前の法話 11:30 昼食 14:00 午後の法話 15:00 夕方の坐禅 17:00 夕食 19:00 夜の座禅 21:00 就寝 During May holiday season from April 29 – May 5, Zuigakuin will hold a special Sesshin (retreat program) to celebrate the 30th anniversary of the foundation of Zuigakuin. Zuigakuin was...

四諦 / Life is suffering and you will die

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私が初めて仏教を学んだのはアメリカの ミネソタ禅瞑想センター でした。もう30年も前になります。当時禅センターの指導者である片桐老師はちょうど長期間の出張中で、禅センターには私以外の日本人が誰もおらず、アメリカ人の修行僧の方たちから禅の指導を受けました。仏教に関する本や指導はもちろん英語で行われました。英語で説明された仏教は、日本語の経典や仏教に関する本などよりもとてもわかりやすく、普通の民家で行う坐禅も新鮮でした。 そんな初期のころにアメリカ人の参禅者の一人が「Life is suffering and you will die」という言葉が書かれていたTシャツを着ていたのです。「人生は苦で、あなたは死ぬ」。これは四諦(Four Noble Truths)という仏の教えの一つです。日本人なら聞いたことがあるはずなのですが、英語でyouと書かれていると、特に個人的なことを言われているような(まさしくそうなのですが)気がしてショックを受けたのを覚えています。     苦諦:この世界は苦であるという真理     集諦:その苦は迷いになる業が集まって原因となっている真理     滅諦:迷いを絶ち尽くした永遠で平和な境地が理想であるという真理     道諦:八正道こそが苦の滅を実現する道であるという真理     1. There is suffering (dukkha).     2. There is a cause of suffering (craving).     3. There is the cessation of suffering.     4. There is the eightfold path leading to the cessation of suffering. 四諦では「人生が苦である」との現状認識、「苦」の原因を解析、「人生」の目的(理想)が示され、この現状から理想へ至るための手段(道)が示されています。一番最後に示されたものが仏教徒として生きるべき道、八正道です。この中には坐禅や戒律が示されています。 ま...

2010年摂心予定  Sesshin/Retreat Schedule in 2010

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瑞岳院では以下のように摂心を予定しています。摂心期間中は弁道法に基づく伝統的な作法に従い、1日4回の坐禅、応量器を用いた食事、提唱等が行われます。詳細な予定についてはお問い合わせください( 一般的な日程 )。参加は下記摂心期間の一部だけでも大丈夫です。各自のご都合に合わせてご参加ください( 申し込み方法 )。 4月29日-5月5日 (6月は摂心予定なし) 7月16-19日 (8月の摂心は中止となりました) 9月17-20日 10月8-11日 11月19-23日 In Zuigakuin, Sesshin (holiday retreats) is scheduled in the following periods of 2010. During the Sesshin period, according to the traditional manner based on Bendo-ho, 4-6 sets of Zazen (sitting meditation) per a day, formal meals using Oryoki (traditional food bowls) and lectures are scheduled ( Typical daily schedule) . You may participate part of the Sesshin period or the whole period (To apply or more information, please contact Tessan Abe ( tessan.abe@gmail.com ).  April 29 - May 5 (No Sesshin in June) July 16 - 19 (August Sesshin is cancelled) September 17 -20 October 8 - 11 November 19 - 23

仏教とは何か / To avoid all evil, to cultivate good

諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫く 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう) ― もろもろの善を行い 自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす 是諸仏教(ぜしょぶつきょう) ― 是がもろもろの仏の教えなり To avoid all evil,  to cultivate good, and  to cleanse one's mind this is the teaching of the Buddhas. これは七仏通誡偈(しちぶつ つうかいげ)というもので、 『法句経』のThe Buddha の183に収録されているものです。唐の白居易が道林和尚に「仏教の真髄とは何か」と問うたところ、この偈の前半を示され、白居易が「こんなことは3歳の子供でもわかるではないか!」といったが、道林和尚に「3歳の子供でもわかるが、80歳の老人でもできないだろう」とたしなめられ、謝ったという逸話が有名です。( Wikipedia 七仏通誡偈 ) ただ良く考えてみると上記のような教えは仏教に限ったものではありません。他の宗派も同様な教えがあるはずです。人間は元々「良いことをしたい、悪いことはしないほうが良い」というのがより一般的であるように思われます。ただ日常生活は複雑で多くの要因が重なり、各時点で何が善なのか悪なのかがわからなかったり、また自身が善と分かっていることができず、自身が悪と思っていることをしてしまう、ということに問題があるのではないでしょうか。例えば、電車で席を譲るとか、嫉妬や怒りのために嘘をついたりするなど。まさしく「3歳の子供でもわかるが、80歳の老人でもできない」ことなのです。(もちろん宗教、宗派、指導者毎に善悪、心の浄くする方法の解釈が変わっていくという問題までありますが。。。) この「仏の教え」をどのように実現していくかについては、次回に。

はじめに

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東京の芝浦地区で坐禅会を始めました。坐禅をより身近なものとし、日常生活の一部として無理なく続けていけるような会にしたいと考えています。日常の生活は大変です。その中で自分の思ったように生きていくのはさらに大変なことです。その大変さを和らげるために、坐禅をしたい、仏教を学びたいというかた、ぜひともご参加ください。 坐禅の方式は曹洞宗の教えに従って行いますが、宗派、宗教は問いません。また、本会は坐禅が主となりますが、 瑞岳院・国際禅仏教交流センター の森山大行老師からご法話もいただく予定です。 スケジュール: 日時・場所については随時本ブログでお知らせしますが、目標は月2‐4回、月曜日夜19:00 ~20:30です。坐禅会では以下の予定で坐禅をします。 19:00-19:40 坐禅 19:40-19:50 経行(きんひん) 19:50-20:30 坐禅  不明な点がありましたら、下記連絡先へ何なりとご連絡ください。なお坐蒲(ざふ)はこちらで用意しております(三田の常林寺さんからお借りしております)。 場所: 芝浦港南区民センター (東京都港区芝浦4-13-1、TEL 03-3769-8864)、第2和室 参加費:数百円程度(区民センターの利用料金です) 連絡先:阿部鉄生(tessan.abe@gmail.com)

森山老師帰国/Moriyama Roshi Returned to Japan

ハワイの ホノルルダイヤモンドサンガ のパロロ禅センターに2月12日から滞在していた森山老師が先週帰国されました。ダイヤモンドサンガは、森山老師が尊敬する禅指導者の一人であるエイトケン老師(Robert Baker Aitken)により創設されたものです。 同センターに滞在中、森山老師は引退されているエイトケン老師や現在サンガを指導しているキーレン先生と会談し、坐禅会では法話をしたり、他の米国人修行者と共に坐禅や作務を楽しんだとのことです。 Last week Moriyama roshi returned to Japan from Hawaii.  He was staying in Palolo Zen center of Honolulu Diamond Sangha since Feb. 12.  The Diamond Sangha was established by Robert Baker Aitken Roshi, who is one of great zen teachers in U.S. and Moriyama Roshi's respected teacher.  During the stay, Moriyama Roshi was able to meet with Aiteken Roshi who is retired and Rev. Kieran who is now leading the Sangha.  Roshi also enjoyed to give a talk in a Zazen meeting held in the Zen center as well as sitting Zazen and working with other American practitioners.