仏教とは何か / To avoid all evil, to cultivate good

諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫く
衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう) ― もろもろの善を行い
自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす
是諸仏教(ぜしょぶつきょう) ― 是がもろもろの仏の教えなり

To avoid all evil, 
to cultivate good, and 
to cleanse one's mind
this is the teaching of the Buddhas.

これは七仏通誡偈(しちぶつ つうかいげ)というもので、『法句経』のThe Buddhaの183に収録されているものです。唐の白居易が道林和尚に「仏教の真髄とは何か」と問うたところ、この偈の前半を示され、白居易が「こんなことは3歳の子供でもわかるではないか!」といったが、道林和尚に「3歳の子供でもわかるが、80歳の老人でもできないだろう」とたしなめられ、謝ったという逸話が有名です。(Wikipedia 七仏通誡偈

ただ良く考えてみると上記のような教えは仏教に限ったものではありません。他の宗派も同様な教えがあるはずです。人間は元々「良いことをしたい、悪いことはしないほうが良い」というのがより一般的であるように思われます。ただ日常生活は複雑で多くの要因が重なり、各時点で何が善なのか悪なのかがわからなかったり、また自身が善と分かっていることができず、自身が悪と思っていることをしてしまう、ということに問題があるのではないでしょうか。例えば、電車で席を譲るとか、嫉妬や怒りのために嘘をついたりするなど。まさしく「3歳の子供でもわかるが、80歳の老人でもできない」ことなのです。(もちろん宗教、宗派、指導者毎に善悪、心の浄くする方法の解釈が変わっていくという問題までありますが。。。)

この「仏の教え」をどのように実現していくかについては、次回に。

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